Whitepaper / Behavior Change × AI

AIを使った
運動チャレンジの設計

AIを使って運動目標を提案する場合、便利さだけでなく、誰が目的を決め、誰が内容を確認し、どのデータを使うかを明確にする必要があります。

運動サプリ® では、AIが目標歩数、期間、応援金、受取人の案を作り、人が確認してからチャレンジを開始する使い方を検討しています。

本文書では、現在のアプリで利用できる内容と、PoCで初めて試す内容を分けて説明します。

第1章

この文書で検討すること

運動サプリ® では、AIが運動チャレンジの案を作り、本人またはスポンサーが確認してから実行する使い方を検討しています。対象は目標歩数、期間、応援金、受取人などです。

AIによる提案、本人署名付き歩数送信、AI連携用APIは構想・PoC段階です。現在のアプリで利用できるすべての機能を説明する文書ではありません。

医療上の助言、診断、治療、法務・税務判断をAIが行うことは想定していません。必要な判断は、医療職や各社の顧問へ確認します。

第2章

AIと人の役割分担

AIは案を作る役割に限ります。内容の確定、チャレンジの開始、資金操作、データ連携は人が承認します。

AI

行うこと
目的に合う目標歩数、期間、応援金、受取人の案を作る
行わないこと
チャレンジを開始する、資金を動かす、未承認のデータを使う

本人・スポンサー

行うこと
提案内容、予算、受取人、データ利用を確認して承認する
行わないこと
判断をAIへ丸ごと任せる

運動サプリ®

行うこと
承認済みの条件に基づくアプリ体験と検証環境を提供する
行わないこと
利用者の資金を預かる、医療・法務上の判断を代行する

第3章

資金・データ・承認

スマートコントラクトを実行し、JPYCを投入するのは本人またはスポンサーのウォレットです。AIと運動サプリ® 運営会社は、利用者の資金を預かりません。

企業利用では任意参加を前提とし、個人別歩数や健康情報を本人の同意なく企業へ開示しません。企業へ返す内容は集計情報を基本とし、人事評価や不利益な取り扱いには使いません。

AIへ渡すデータは、承認された目的に必要な範囲へ限定します。データの種類、保存期間、閲覧者、削除方法はPoC開始前に確認します。

第4章

参考にする研究と限界

金銭的コミットメントや損失を意識させるインセンティブについては、特定の条件で行動開始や短期的な継続を支えた研究があります。一方、介入終了後に効果が続かなかった研究もあります。

先行研究の結果は、運動サプリ® やAIによるチャレンジ案の効果を保証するものではありません。対象者、期間、金額、参加方法が異なるため、PoCでは参加率、継続率、歩数変化、利用者の負担を個別に確認します。

参考文献と、運動サプリ® で未検証の仮説は分けて公開します。長期的な習慣化や健康改善について、検証前に効果を断定しません。

第5章

PoCで確認すること

PoCの規模、期間、利用する機能はパートナーと協議して決めます。少人数で操作と安全性を確認した後、必要に応じて対象を広げます。

  • AIが作った案を、人が修正・拒否できるか
  • 支出上限と受取人を事前に限定できるか
  • 本人が参加、データ連携、途中辞退を選べるか
  • 法人へ返す情報を集計値に限定できるか
  • 提案、修正、承認、実行の履歴を確認できるか
  • 問題が起きたときに停止できるか

歩数が増えたかだけでなく、本人が内容を理解して選べたか、運用担当者が無理なく管理できたか、想定外の利用を止められたかも評価します。