Use case · AI agents

AIエージェント×行動変容の机上設計 スポンサー枠を deploy する企業の PoC を、行動経済学とブロックチェーンで設計する

最終更新日:2026年5月16日

本ページの「PoC」は、ツールを納品して試運用する形ではなく、自社 AI エージェントから出すスポンサー枠キャンペーンの設計図を一緒に描く机上設計フェーズを指します。アウトプットは「この AI エージェントで、この予算で、この KPI を取りに行く」と判断できる設計サマリ。スマートコントラクトの実装や AI エージェント本体の開発を前提にしないため、自社開発・外部委託・委任の境界をフラットに切り分けられます。

1. このページは誰のためのものか

想定する主読者は、自社 AI エージェントから「運動チャレンジのスポンサー枠」を deploy したい、製品・サービス・ブランド企業のマーケティング責任者やプロダクト責任者です。具体例としては、D2C ブランド、ヘルスケア / 飲料 / 食品メーカー、保険会社、フィットネス事業者、健康食品 EC など、既存顧客のエンゲージメント維持や新規ユーザーの認知獲得を、「割引クーポンや単発キャンペーン」以外の手段で組み立て直したい層を念頭に置いています。

同じフレームは次の読者にも応用できますが、設計の重心と取り回しが変わります。

  • AI エージェント開発企業:自社をハブにして、他社のスポンサー枠を取り扱う side B 視点。机上設計のスコープは「自社エージェントのアーキテクチャと運動サプリ® 側 SDK / プロトコルの接続点」に寄ります。
  • Web3 / DAO の事業者:コミュニティの「オフライン行動」を可視化・評価したい側。設計の重心はトークン経済とオラクル設計、コミュニティガバナンス。
  • 健康経営の事業会社:従業員に向けた運動チャレンジのスポンサーを兼ねるパターン。健康経営×行動変容の机上設計 も合わせてご覧ください。

AI エージェント時代の行動変容そのものの考え方 (B2A2A2E モデル、スマートコントラクトを経由した自己保身の遮断、収益インセンティブのガバナンス) は、姉妹ページ AIエージェントと行動変容ホワイトペーパー にまとめています。本ページはその先、「ではうちの AI エージェントから具体的に何を出すか」を、机上設計フェーズの形式で示すものです。

2. 想定シナリオ(D2C ブランド)

想定例は D2C ブランド(プロテイン・サプリ・機能性食品など)で置きますが、実際の机上設計フェーズでは、ヒアリングの結果に応じて前提・課題を御社のものに置き換えます。

前提

  • 業態:ヘルスケア領域の D2C ブランド、定期購入のサブスクが主収益
  • 規模:累計顧客 5〜10 万人、月次アクティブ会員 1〜2 万人
  • マーケ予算:月次 500〜2,000 万円、半分以上が広告運用と割引クーポン
  • 既存の AI 利用:チャットでの接客 LLM、商品レコメンド、メール / プッシュ通知の自動化を運用中
  • 狙い:解約抑止(継続率改善)と、ブランド純粋想起の向上。値引きに寄らない訴求手段が欲しい

机上設計のアウトプット例

  • スポンサー枠のチャレンジ定義 1〜2 本(達成条件・期間・JPYC 配分・受取人指定の自由度)
  • 3 つの介入レバー(損失回避・利他・ピア効果)のうち、ブランドの世界観に整合する 1〜2 本の選定
  • AI エージェントとの接続点:参加導線・進捗通知・結果配分の責務分担と API 境界
  • 運用予算の試算:JPYC 原資、ガス代、AI エージェント呼び出しコスト、運用人件費の按分
  • KPI:継続率・タッチポイント数・ブランド純粋想起・解約率の四象限と、既存マーケ施策とのチャネルアトリビューション
  • 法務・コンプラの論点リスト:暗号資産扱い、景品表示、特商法、個人情報、ガバナンス

この設計サマリを受け取った時点で、御社は「自社開発で組むか」「外部パートナーと組むか」「PoC 期間限定で運動サプリ® のスポンサー API を借りるか」をフラットに判断できる状態になります。机上設計フェーズは、その判断材料をそろえる工程です。

3. 机上設計フェーズで一緒に決めること

(1) 現状ヒアリング

既存マーケ施策のチャネル別 KPI、AI エージェントの現状(スタック・ベンダー・運用体制)、解約/継続にまつわる定性データを棚卸しします。割引クーポン疲れの兆候、純粋想起の現在地、AI チャネル経由のコンバージョン寄与など、社内に散在している数字を一枚に並べるのが最初の作業です。

(2) スポンサー枠の役割定義

「何を達成したら、誰に、いくらの JPYC が出るか」を、ブランドの世界観・既存マーケ KPI と整合する形で書き下します。受取人を本人にするのか、家族・チャリティ・地域に寄付できるようにするのか、ブランドコミュニティの公共財に投下するのかで、訴求も継続率も変わります。

(3) インセンティブ設計(3 つのレバーをマーケ文脈にマップ)

行動経済学の 損失回避とコミットメント(未達ペナルティ・予約型応援金)/ 利他性(家族・チャリティ・地域への配分)/ 社会的証明とピア効果(コミュニティ内ランキング・チーム戦)の中から、ブランドの語りと整合するレバーを選びます。3 本すべてを盛り込むより、1〜2 本を深く刺すほうが、マーケ KPI への寄与が読みやすくなります。詳しい原則は 仕組み(3 つのレバー) もご参照ください。

(4) AI エージェントとの接続点

御社の既存 AI エージェントスタック(LLM・推薦・通知配信・CRM・カスタマーサポート連携など)と、運動サプリ® のスポンサー枠 / スマートコントラクト / 歩数オラクルとの責務分担を整理します。AI 側で扱う領域(会話・推薦・要約・許可取得)と、スマートコントラクト側で扱う領域(達成判定・配分・監査ログ)の境界線を引くのが、後の運用コストを下げる肝です。

(5) 評価設計と次のフェーズの選択肢

PoC 期間中の評価窓 (2 週間 / 月次 / 四半期) と、既存マーケ施策との比較対象、社内承認プロセスへの乗せ方を設計します。アウトプットを踏まえて、(a) 内製で本格実装、(b) 運動サプリ® のスポンサー枠を期間限定で借りる、(c) 別 PoC で類似仮説を検証してから判断、のうちどれが現実的かを併記します。

4. 含まれること / 含まれないこと

含まれる

  • 現状ヒアリングとマーケ施策・AI エージェントの棚卸し
  • スポンサー枠キャンペーンの設計(達成条件・期間・配分)
  • 3 つのレバーのマーケ文脈へのマッピング
  • AI エージェントと運動サプリ® 側の責務分担・API 境界
  • 運用予算の試算(JPYC 原資・ガス代・運用人件費)
  • KPI 設計と既存マーケ施策との比較対象選定
  • 法務・コンプラ論点リスト(暗号資産・景表法・特商法 etc.)

含まれない

  • AI エージェント本体の開発 / カスタマイズ
  • スマートコントラクトの実装・監査
  • JPYC・暗号資産の調達 / 預かり
  • 広告クリエイティブ・LP・メール文面の制作
  • 法務 / 税務 / 監査の最終判断(顧問への相談前提)
  • ユーザーデータの預かり・保管

「含まれない」項目は、机上設計の結果を踏まえて自社内で進めていただくか、開発パートナー・法律事務所・JPYC 発行体などの専門家にご相談いただく前提です。設計フェーズで適切な相談先の見立てもお伝えします。

5. 進め方の目安

規模・関係者・既存スタックの複雑さで変動するため、以下はあくまで目安です。

  • 初回相談(30〜60 分):オンラインで現状と狙いを伺います。机上設計フェーズに進むかどうかの判断材料を、この段階で揃えます。
  • 設計フェーズ(3〜6 週間):ヒアリング 2〜3 回、ドラフト提示、合議、最終版の納品。AI エージェントスタックや法務関係者の人数で前後します。
  • 納品後:内製実装 / 外部パートナー連携 / 運動サプリ® スポンサー API の期間借り など、社内意思決定に進んでいただきます。継続して伴走する形は別途ご相談です。

費用はスコープ・関係者の数で変動するため、初回相談で具体額をご提示します。机上設計フェーズと、その後の伴走を一括で見積もるパターンと、分割で意思決定するパターンの両方に対応しています。

6. よくある質問

Q. 自社にまだ AI エージェントが無い(これから内製 or 外注)でも相談できますか?

はい。机上設計フェーズの中で、「AI エージェントをこれから組むなら、運動サプリ® のスポンサー枠を扱うのに必要な最小構成は何か」を一緒に詰めます。スタック選定やベンダー比較を代行はしませんが、要件と境界の整理が外部相談先との会話を進めやすくします。

Q. JPYC を保有していません。暗号資産の扱いに関する社内ハードルが高いです。

机上設計フェーズの時点で JPYC の保有は不要です。設計の中で「JPYC 原資をどこで調達するか」「会計・税務上どう扱うか」「社内決裁にどう載せるか」のシナリオを並べ、御社の顧問に持ち込みやすい論点リストとして納品します。最終判断は必ず顧問・監査側で行ってください。

Q. ターゲットユーザーが運動サプリ® アプリをまだインストールしていない状態でも PoC は成立しますか?

成立する設計と、そうでない設計があります。「AI エージェント側で自然に運動サプリ® アプリを案内し、許可と同期を取る」までの導線を、机上設計フェーズで御社の既存チャネル(メール・通知・接客 LLM)に組み込みます。母集団の規模と継続率の前提も、設計時に試算します。

Q. PoC の結果や設計内容を社外公開できますか?

原則として、設計フェーズの納品物そのものは社内利用前提です。公開可否(プレスリリース、共同登壇、共著ホワイトペーパーなど)は、設計完了後にあらためて協議します。BD 上は「先行事例として共同発信」が双方の利益になる場合が多く、現実的な選択肢として残しておくのが普通です。

Q. PoC が失敗だった場合、どうなりますか?

机上設計フェーズの段階で「成立しないリスク」が見えた場合は、その時点で別シナリオに切り替えるか、PoC を打ち切るかを併記して納品します。実装フェーズに進んだ後の失敗(KPI 未達、想定母集団に届かない、運用コスト超過など)も、再設計に必要な情報を残せる構造で評価設計を組みます。失敗の所在を曖昧にしないことが、長期の信頼関係の前提です。

問い合わせ

まずは初回相談(無料・オンライン 30〜60 分)から

「自社の状況だと机上設計フェーズが意味あるかどうか」も含めて、初回相談で判断できます。AI エージェントの内製 / 外注の有無は問いません。お気軽にお声がけください。

お問い合わせへ AI エージェント連携の問い合わせフォーム

お問い合わせフォームの自由記述欄に「AIエージェント×行動変容の机上設計について」とご記入いただけるとスムーズです。AI エージェント連携のフォームは BD ヒアリング項目が事前に整理されている版です。

最終更新日:2026年5月16日